大学生がデジタルブックを制作する実践型の教材として活用しています。
教育研究事業
・実践女子大学
渋谷キャンパス 文学部、人間社会学部
日野キャンパス 生活科学部
・実践女子大学大学院
渋谷キャンパス 文学研究科、人間社会研究科
日野キャンパス 生活科学研究科
1899年
実践女子大学様は「品格高雅にして自立自営しうる女性の育成」を教育理念として、女性の社会的な地位の向上と社会進出を推進してこられました。実践女子学園ではいまや17万人を超える卒業生は、国内外を問わず、社会の様々な分野に進出し、その力を発揮されています。
実践女子大学人間社会学部では、講義「メディア表現」において学部紹介のデジタルブックを制作したり、メディア系の駒谷ゼミにおいて研究活動を記録したり、meclibを活用されています。
meclibの活用について、駒谷教授にお話を伺いました。
meclibをご利用になった経緯を教えてください
2020年度から大学のゼミや学部の授業で学生たちが主体的に行う活動として、デジタルブックを制作しています。
まずゼミのデジタルブックの経緯として、駒谷ゼミでは、大学の公認ラジオ番組「渋谷のJJラジオ」の企画から取材、発信まで行っています。その活動を記録するためにmeclibを使用しています。
以前からラジオ番組の制作プロセスも音声・映像データでデジタルツールを利用してきちんと記録として残せないかと考えていました。
そこで出会ったのがmeclibです。
ラジオ番組の音声や取材の映像、ゼミ生たち卒論研究など、多メディアの情報を1つにまとめられるので、デジタルブックにトライする意義があると思いました。
他社製品ではなくmeclibを選んだ理由を教えてください
まず無料トライアルがあり、気軽に試用できること、次にわからないことがあればカスタマーサポートやサイトのマニュアルが充実していること、そして簡単に操作できることがわかったため、採用することに決めました。
実際に使用する学生たちのために、ゼミのオンラインミーティングでコトブキ企画の営業の方が使い方と活用方法をレクチャーしてくださったので、ゼミ生たちもその場で質問でき、安心してブック制作を始めることができました。
使い始めたときはどうでしたか?
もちろんゼミ生全員が、はじめてのデジタルブック作りに挑戦したので、当初は戸惑うこともありました。
例えば、リンクアイコンの位置設定ではコツをつかむのに若干時間がかかりました。
また、スマホで撮影した動画データをmp4に変換する手間もありました。しかし、制作を進めていく上でわからないことは、自分たちでマニュアルを読んだり、ゼミ生同士で教えあったりして、段々スムーズに操作できるようになりました。
私たちがデジタルブックで実現したいことは、単なる紙の印刷物をデジタル化したものではなく、デジタルブックをベースにした自由な発想のメディアを作ることです。これは、他の企業様が作られているようなデジタルブックの目的と異なると思います。教育現場の大学では、ゼミ活動での“学び”をデジタルブックで“見える化”できていると思います。
学生の方々が使ってみた反応は駒谷様から見てどうでしたか?
Z世代である学生たちは、生まれた時からSNSなどのソーシャルメディアで育った、いわゆる“ソーシャルネイティブ”です。デジタルブックを自分たちの新しい表現ツールとして積極的に活用し、ブックが完成する頃には使いこなしていました。令和の大学生とデジタルブックとの親和性の高さを感じました。
作成されたデジタルブックが大変興味深いのですが、どのようなブックを作成されたのでしょうか。
先ほどお話したゼミ活動ブック以外に、私が担当している「メディア表現」の一環で、人間社会学部の紹介ガイドを作りました。学部ブックには、学生たちの創意工夫があふれています。例えば、目次からワンクリックでダイレクトに見たいページに飛べます。
学部・学科・教員・ゼミ・講義の紹介ページでは、画像や映像のリンクを貼っているので、さらに詳しく知ることができます。学生の一週間は時間割のように見せてOne day Vlogもアップしています。学部デジタルブックは、オープンキャンパスや大学HPで公開していて、受験生や保護者の方々に好評を得ています。
たしかに、学生の方々が楽しそうに学びあっている姿が目に浮かぶ、そんなブックですね。
そう言っていただけると大変嬉しいです。
そしてこの経験は就活にも有利だと思います。
デジタルブックはコンピュータやスマホですぐに見られるので、例えば、面接の時に学生たちが大学で実際にどのような経験をしてきたのか、わかってもらいやすいです。デジタルブック制作を通して、企画・構成・編集力に加えて、PBLのコミュニケーション能力も培っています。
デジタルブックを企画から発信するまでの過程において、Webのメリット・デメリットを把握でき、情報セキュリティについての知識も養えます。デジタルブックのユーザーにどのようにメッセージを伝えれば良いか、メディアの「受け手」「使い手」「作り手」「送り手」の4つの視点をmeclibを使って体験できていると思います。
先日もゼミ生の就職内定先から「学生生活の様子を知ることができ、この行動力で入社後も活躍してくれると期待しています」と有難いお言葉を頂戴しました。
デジタルブックでできる学びが沢山あったのですね。
そうですね。学生たちだけでなく、私自身教員としてもブック制作にたずさわってみて目から鱗でした。「ページをめくって読む」という冊子形式のデジタルブックは、多くのWebツールの中でも、従来の紙媒体の本と類似性もあるので、教材に向いていると思います。
大学だけでなく、幼児からシニアまで多くの方々の学びのツールとして役立つ可能性があると思います。
ありがとうございます。弊社としてもこれから多くの方々にご利用いただけるよう、活用方法などをご紹介していこうと思います。
本日はお忙しい中ご協力いただき、ありがとうございました。